ヨーロッパの王族に愛され続けてきた、レース編みの至宝「タティングレース」。この世界で最も美しいレース編みを、モードファッションの感性とどのように融合させるか。そして、新たにどのような世界を創造するか。プロフェッショナルの職人集団である私達が、『タティングレース編みは、単なる伝統手芸ではなく、時代を反映したファッションアイテムである』ということを証明してみたいと思います。
私達 FRIVOLITE のみが有する、独創的な美的センスとデザイン力。それらを武器に、本物のタティングレース編み作品を製作する。現代でいうならば、モードファッションにおけるパリコレクションやミラノコレクションに通用するだけの価値ある作品を創る。また、もし中世や近世や近代の時代にタイムスリップすることが叶うならば、当時の王侯貴族に、「デザインが斬新過ぎるが、これ、どうしても手に入れたい」と唸らしめるだけの価値ある作品を創る。それが、私達 FRIVOLITE が目指しているタティングレース編みです。
フランスでは、タティングレース編みのことを FRIVOLITE といいます。タティングレース編みは、各国ごとにそのデザイン性が大きく異なりますが、殊にフランスのタティングレース編みはデザイン性に長けているため、それら作品に対する尊敬の念から、自分達のブランド名称(屋号)を FRIVOLITE としました。
タティングレース編みの最大の魅力は、「幾重にも連なるピコが織りなす、その独創的な美しさ」にあります。工業技術が発達した 21世紀の現代においても、手作業でしか製作することができないレース編み。それが、タティングレースです。
FRIVOLITE の美的感性を象徴するタティングレース編みジュエリー
音楽に例えるならば、世の中には、クラシックがあり、ジャズがあり、ヒップホップがあり、ロックがあり、パンクがあり、レゲエあり、ユーロビートがあり、その他多くのジャンルの音楽が存在します。そして、モノの価値が相対的に決められる今の時代において、どの音楽が絶対的に優れた音楽であるかは、誰にも決めることはできません(あくまで、個々の好みに依拠します)。
それと同様、レース編みにも、様々な種類のレース編みが存在します。タティングレースがあり、ボビンレースがあり、バテンレースがあり、フィレレースがあり、その他多くの種類のレース編みが存在します。そして、あまた存在するレース編みのうち、どのレース編みが絶対的に優れたレース編みであるかは、誰にも決めることはできません。そもそも、「美しい」という価値判断と「優れる」という価値判断は別物。それゆえ、前述の通り、タティングレース編みが「世界で最も美しいレース編み」と称されようとも、そのことを以て、タティングレースが世界で最も優れたレース編みであるという答えは導き出せません。
しかし、1つだけはっきり言えることがあります。それは、「世の中全体の風潮として、レース編みを『オカンアートの代名詞的存在』と捉える人達が多いなか、タティングレース編みは、本来の歴史的な成り立ちから見ても、そのようなサブカルチャーに属するレース編みではない』ということです。
昨今、日本国内いおいて、タティングレース編みは空前のブームを迎えています。しかし、その一方で、巷には、「品位や愛くるしさを兼ね備えた本来のタティングレース編みとは程遠い、似て非なるタティングレース編み作品(オカンアートと揶揄をされても、反論できないタティングレース編み作品)」が溢れています。仮にもし中世や近世や近代の王侯貴族が、それら作品を実際に手に取って見たら、いったいどのような印象を抱くでしょうか。おそらく、悲しむのではないかと思われます。
私達は現在、OEM 等のご依頼は全てお断りをさせていただき、「オリジナルブランドアイテムの製作」や「世界的なファッションブランド等とのコラボレーション」等に専念しています。タティングレース編みは私達にとっての生業であるからこそ、これからもデザイナーの感性や職人達の技術を大切に守りながら、「 FRIVOLITE ブランドの名に恥じぬ作品」を世に送り出し続けたいと願っています。
FRIVOLITE 『 タティングレースの真価 』は、こちらから。